負の連鎖からの脱却はいつになるのか…… 映画「キングダム/見えざる敵(2007)」の感想など(ネタバレあり) | ゆる〜く映画つっこみ感想

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負の連鎖からの脱却はいつになるのか…… 映画「キングダム/見えざる敵(2007)」の感想など(ネタバレあり)

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映画「キングダム/見えざる敵」の感想など(ネタバレあり)

 

≪あらすじ≫

FBI捜査官ロナルド・ふの元に、サウジアラビアで自爆テロ事件が発生したと知らせが入る。彼は法医学調査官のジャネット(ジェニファー・ガーナー)や、爆発物専門家のグラント(クリス・クーパー)らとともに事件の調査を開始。しかし、FBIの捜査を拒むサウジ政府との交渉は難航し……。

以下ネタバレokの方はスクロールを

 

 

 

 

 

監督 ピーター・バーグ

 

出演 ジェイミー・フォックス

   ジェニファー・ガーナー

   クリス・クーパー

   ジェイソン・ベントマン

   アシュラフ・バルフム

   アリ・スリマン

   ジェレミー・ピヴェン

 

 

 

 

サウジアラビアで起きたテロ事件

 

この映画「キングダム/見えざる敵」ではサウジアラビアの外国人居住地で、石油会社のアメリカ人社員がターゲットとなった自爆テロ事件が発生。
200人以上が犠牲となったこの事件で友人であり同僚のフランを失ったFBI捜査官のフルーリー。

 

彼は一刻も早く現地入りして捜査をしたいものの、このテロ事件を混ぜくり返されてサウジとの関係に水を差されたくない米国務省はFBIの現地入りに苦い顔。

映画「キングダム/見えざる敵」のフルーリーはサウジ大使の裏の顔をネタに何とか現地捜査に漕ぎつけたものの、捜査員は彼を含めてたったの四人


しかも期間は五日間だけであり、現地ではお目付け役のアル・ガージー大佐に行動を制約され、事件の捜査は中々進展しないのだった。

 


激しい市街戦へ突入

 

映画「キングダム/見えざる敵」ではサウジのフルーリー達に理解を示したことでやっと捜査が進展。
このテロ事件の主犯はフルーリー達が初めから目を付けていたアブ・ハムザで間違いないらしいのだ。

 

本心ではテロ事件の主犯を逮捕したかったアル・ガージーと、捜査を進める内に信頼関係を結んでいくフルーリーだったが、アブ・ハムザ一派の攻撃を受けてしまい、同僚のレビットが連れ去られてしまう。
映画「キングダム/見えざる敵」のフルーリー達はレビットを救うために過激派の蔓延る街へ潜入し、激しい市街戦を繰り広げる。

 

女性捜査官ジャネットは公開捜査寸前だったレビットを助け出し、恐怖におびえる民間人の少女を安心させようと飴を差し出すも、実はこの家の主こそアブ・ハムザであり、その家族の反撃を受けたアル・ガージーは命を落としてしまうのだった。

 


映画「キングダム/見えざる敵」ラストシーン・感想

 

アブ・ハムザを発見し始末したフルーリ達は米国に戻り事件の証言を控えていた。
一方サウジアラビアでは祖父であるアブ・ハムザを殺された少年が、なにかを決心したような表情を見せるのだった。

 


サウジアラビアで起こったテロ事件がテーマの映画「キングダム/見えざる敵」だが、この問題の根源は序盤で説明されていたように昔からのアメリカとサウジアラビアとの複雑な関係に端を発しているのだ。

 

そんな訳で、この映画「キングダム/見えざる敵」の全てが集約されている皮肉たっぷりのラストには絶望感が溢れまくり。

 

恋人を失ったジャネットになんと慰めた?→ヤツらを皆殺しにする
おじいちゃんは死ぬ前になんと囁いた?→仲間がヤツらを皆殺しにする

 

……やっぱり復讐の連鎖は止まらないみたいだね。
映画「キングダム/見えざる敵」はフルーリーらによって“おじいちゃん”を失った、悲しみに溢れ復讐心に目覚めたかのような少年のアップで終了する。
なんという現実的な問題かつ恐ろしいラスト。映画「キングダム/見えざる敵」の公開から10年以上経ってる今ですらこの辺りの国際問題は何も変わってないように思える。

そして解決策は何一つ見えていないような気もするし、やりきれなくなってしまう。

 

なんかこの映画「キングダム/見えざる敵」のラストを見ていたら、どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。ってドラえもんの名言を思い出してしまった。

 

事件解決に至るもアル・ガージーの家族は彼を失った悲しみを一生抱き続けるだろうし、復讐を果たしたはずのジャネットも、アブ・ハムザの家で少年兵を殺してしまった罪悪感を一生抱き続けるのだろう。
どちらが正義だ悪だ復讐だとか関係なく、関わった人すべてが不幸になったようなラストには色々と考えさせられてしまう。

 

そんな風に何も解決せずに負の連鎖の続く悲しいラストだからこそ、他人事目線で臨場感と緊迫感たっぷりの市街戦を楽しんで見ていた自分にどこか罪悪感を抱かされてしまう映画「キングダム/見えざる敵」だったのだ。

 

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author:ゆる夫, category:映画・アクション, 23:55
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