映画「帰ってきたヒトラー(2015)」の感想など(ネタバレあり) | ゆる〜く映画つっこみ感想

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映画「帰ってきたヒトラー(2015)」の感想など(ネタバレあり)

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映画「帰ってきたヒトラー」の感想など(ネタバレあり)

 

≪あらすじ≫

独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こす。

天才扇動者であるヒトラーにとって、現代のネット社会は願ってもない環境だった……。

 

以下ネタバレokの方はスクロールを

 

 

 

 

監督 デヴィット・ヴェント

 

出演 オリヴァー・マスッチ

   ファビアン・ブッシュ

   カッチャ・リーマン

   クリストフ・マリア・ヘルプスト

   フランツィスカ・ウルフ

   ミヒャエル・ケスラー

   ミヒャエル・オストロウスキ

 

 

 

帰ってきたヒトラー

 

映画「帰ってきたヒトラー」はタイトル通り、1945年時代のヒトラーが現代にタイムスリップしてくる物語。


映画「帰ってきたヒトラー」で割と早めに事態を理解し、メルケル首相を陰気なオーラのデブ女と罵るヒトラーは腑抜けた現代ドイツにご立腹。
そして市井の人々にインタビューした結果、現代ドイツは彼の時代と変わらない程の不満が鬱積していると知ったヒトラー。

 

一方映画「帰ってきたヒトラー」でクビの危機だった放送局職員のサヴァツキは、ヒトラーをコスプレモノマネ芸人だと思い込み、その完成度の高さを使って番組のネタにしようと目論む。

 

そんなサヴァツキの企みは、ヒトラーにとっても絶好のチャンス!!
TVの普及やネットの仕組みを理解したヒトラーは、放送局長ベリーニのお墨付きを得て、お得意の沈黙からのスピーチで良くも悪くも視聴者たちの心を鷲掴みに。

 

過激かつ現代問題の真理を鋭く突いたヒトラーの演説はたちまち話題になり、映画「帰ってきたヒトラー」ではネット上でもリアル社会でも人々から賛否両論が沸き起こると、ヒトラーは一躍時の人となるのだった。

 


失脚も、復活

 

その後映画「帰ってきたヒトラー」で放送局副局長ゼンゼンブリンクの企みによって、犬の射殺動画を公開されてしまい糾弾されたヒトラー。
それでもヒトラーは番組から降ろされた期間に、自身のタイムスリップをネタにした小説を出版すると大ヒットで映画化までされてしまう。

 

サヴァツキは映画監督となったものの、映画「帰ってきたヒトラー」でヒトラーの秘書であるクレイマーがユダヤの血を引くと知った際の彼の言動に疑念を抱き、ついには彼が本物のヒトラーだと気付いてしまう。

 

しかし映画「帰ってきたヒトラー」では時すでに遅し。小説のヒットを受け復活の兆しを見せたヒトラーの人気は、ネオナチに襲われたことで逆に“ネオナチと戦う英雄”という称賛を受けてうなぎ上りとなるのだった。

 


映画「帰ってきたヒトラー」ラストシーン・感想

 

ヒトラーの暴走を止めるべく、彼を屋上に呼び打ち抜いたサヴァツキ。しかしヒトラーは何故か復活し……。
実はこれは映画化されたヒトラーの小説のラストであり、現実のサヴァツキは精神異常者として施設に収容されていた。
ヒトラーは自ら親衛隊を選び出すと、世間が強いカリスマ性をもつリーダーを待望しだすタイミングを待つのだった。

 


ヒトラーがどうやって大衆心理を掌握して誘導してきたか、って問題を上手く描き出している風刺映画映画「帰ってきたヒトラー」

 

映画「帰ってきたヒトラー」では、現代ヨーロッパの移民問題やそれに伴い増大していくナショナリズム心理と、過去にヒトラーが独裁者として増長していった経緯とを見事にシンクロさせた風刺の仕方には脱帽させられた。

 

さらに現代社会のシステムを最大限に利用し、過激かつ問題の本質を鋭く捕えることで世論を盛り上げる手法が上手いのがこの映画「帰ってきたヒトラー」のヒトラー。
確かにあの芸風(実際には本心)であの舌鋒鋭い問題提起を繰り出せば、良くも悪くも炎上して注目を浴びるのは間違いなしだろうしね。

 

映画「帰ってきたヒトラー」ではテレビの普及を知るなり「プロパガンダに使わないなんてもったいない!!」と憤ったり、現行右翼政党の生温さに失望する様子も、ヒトラーが現在のドイツを見たらまさに言いそうな事だと納得させられる説得力がある。

 

そして一番ゾッとさせられたのは、なんと言っても映画「帰ってきたヒトラー」のラスト。
人々が移民問題に対して表立っては言えない鬱積した不満を抱いていると承知のヒトラーが、「私は人々の一部である」と語る。

ヒトラーは現在の流れが続けば近い内に不満は爆発し、自分のような強硬路線を求める人間が増えるだろうと余裕綽々で機が熟すのを待っているのだ。


このヒトラーの予想は現実世界の近い未来でも起こりそうであり、映画「帰ってきたヒトラー」のラストにはどんなホラー映画からも得られない、背筋の凍るような思いをさせられてしまった。

 

途中までサヴィエルとヒトラーの関係を微笑ましく見ていた自分も、この映画「帰ってきたヒトラー」のヒトラーの人心掌握術にハメられてたんだなぁ……と思うとやはり恐ろしさを感じざるを得ないのだった。

 

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author:ゆる夫, category:映画・コメディ, 18:02
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