映画「トライアングル(2009)」の感想など(ネタバレあり) | ゆる〜く映画つっこみ感想

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映画「トライアングル(2009)」の感想など(ネタバレあり)

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映画「トライアングル」の感想など(ネタバレあり)

 

≪あらすじ≫

友達に誘われヨットセーリングに出掛けたジェスだったが、突如大嵐に襲われヨットが転覆してしまう。

助けを求めて乗り込んだ大型客船には直前まで人がいた形跡はあるものの、なぜか人の姿がまったく見えなかった。

 

以下ネタバレokの方はスクロールを

 

 

 

 

監督 クリストファー・スミス

 

出演 メリッサ・ジョージ

   マイケル・ドーマン

   レイチェル・カーパニ

   ヘンリー・ニクソン

   エマ・ラング

   リアム・ヘムワーズ

 

 

 

船でのループ

 

この映画「トライアングル」でヨットが転覆したジェスたちは通りかかった大型船に乗り込んだものの、この船、何かがおかしい。
まず大型船なのに人の気配が全くなく、誰かいるかと思えばその人影はジェスの持ち物であるはずの鍵を落としていくし、映画「トライアングル」の船の鏡には血の文字でメッセージも。

 

ヴィクターは何故か頭を大けがしていてジェスの首を絞めてくるし、劇場ではグレッグが何者かに狙撃され絶命。
しかもそれをジェスの仕業だと言い張るダウニーやサリー。その二人も覆面を被った何者かに狙撃され、残されたジェスも命を狙われることに。

 

何とか反撃したジェスだったが、覆面の人物は「家に帰るためには彼ら全員を始末しろ」と言い残して海に転落。
その直後、生き残ったジェスが目にしたのは、転覆したトライアングル号で海を漂う、息絶えたはずの友人四人とジェス自身の姿。

そう、映画「トライアングル」はループ物語であり、ここから二周目が始まるのだ。

 


くり返す苦行

 

映画「トライアングル」の船の中には過去のループでジェスが書いた無数のメモや、一つしかないはずのジェスのペンダントも無数に落ちていて、船上での出来事が何度も繰り返されていることが明らかに。

 

そして映画「トライアングル」で一人のジェスが船で繰り返したループは三周。というわけでこの映画「トライアングル」の船上には一周目、二週目、三周目のジェスが同時に存在することに。

 

一周目のジェスは何も分からず二周目のジェスは自分や友人を撃つことをためらい三周目のジェスは吹っ切れて全員を始末したものの、一周目の自分によって海に落とされるのだった。

 

そんな映画「トライアングル」で海辺に流れ着いたジェスが自宅に戻ると、そこには自閉症の息子トミーにキツくあたる自分の姿が。
ジェスはそんなもう一人の自分を激しく殴打し息の根を止めると、トミーと共に車に乗せて運転するも、トミーに気を取られたジェスの車は対向車と衝突してしまった。

 


映画「トライアングル」ラストシーン・感想

 

息絶えたトミーを前に呆然とするジェスに対し、なぜか現場から送ってくれると言ってくるタクシー運転手。
タクシーがたどり着いた先は、冒頭で登場したヨットハーバー。そしてジェスは死んだはずの友人たちと転覆したはずのトライアングル号に乗り込み、またしてもループへと突入するのだった。

 


映画「トライアングル」では嵐に突入した時点がループの始まりかと思いきや、本当のループの始まりはヨットで出発する時点だったのだ。

 

この映画「トライアングル」をなんとなくオカルト的な解釈をすると、冒頭でヨットハーバーに到着する前にジェスは事故で死んでたって事なんじゃないかな……。

 

映画「トライアングル」のジェスはおめかししてグレッグとのデートに向かうはずだったのに、ぐずるトミーに苛立ち事故って絶命。
それでもこの世にしがみつくジェスの魂的な何かが、ヨットハーバーに現れた時点でのジェスの正体なんじゃないかと。

 

そう考えると映画「トライアングル」で事故現場からジェスを乗せていくタクシーの運転手の行動の意味不明さも納得できるし(運転手自体がこの世の物じゃない何か)
“死神を騙してこの世に居座った罰として、岩を山に押し上げる苦行を永遠にくり返した”という、映画「トライアングル」中に登場した神話が船の中で強調されていた点も納得できる。

 

あの衝突事故でジェスが死んでいたとすれば、それ以降のループの出来事はまさに“この世に居座った罰として、苦行を繰り返した”って言葉通りなんだよね。

 

そして事故シーンの直前までは、何とか生き延びて息子の大切さを痛感したジェスが、過去のジェスとすり替わってこれからは虐待を止めて息子との生活をやり直す。という割とハッピーエンドに近いラストなのかと思っていただけに、この映画「トライアングル」のラストは結構ショッキングだった。

 

冒頭の時点でもう全ては終わっていたんだなぁ、という虚無感。
映画「トライアングル」はループ物にありがちな“自らの力で運命を覆す”といった希望あふれる話ではなく、罪を犯したジェスの“もう変えることのできない運命のループ刑”の物語だったのだ。

 

そして映画「トライアングル」のジェスは自閉症の息子を一人で抱えて精神的にも中々キツい状況だったみたいだから、もしグレッグと出会う前に事故に遭ってたら未練がましくこの世に居座ろうとはしなかっただろう。

 

なまじっかグレッグという“自分を苦境から救い出してくれそうな存在”と出会った直後だったからこそ、この世にしがみつこうとしちゃったんだろうね。
そして永遠の苦行の罰を背負ってしまったと。

 

ラストまで見た後に船のシーンを観返してそんな風に解釈したのだが、だとすると救いがなさ過ぎて何とも暗い……。
ただその後味の悪い暗さが映画「トライアングル」の不気味な雰囲気とマッチしていて中々考えさせられる点もあり、満足できた映画だったのだ。

 

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author:ゆる夫, category:映画・ホラー, 19:10
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