映画「オートマタ(2014)」の感想など(ネタバレあり) | ゆる〜く映画つっこみ感想

スポンサーリンク

RSS | ATOM | SEARCH

映画「オートマタ(2014)」の感想など(ネタバレあり)

スポンサーリンク

映画「オートマタ」の感想など(ネタバレあり)

 

≪あらすじ≫

太陽風の増加が原因で砂漠化が進み、人類存亡が迫りつつある2044年。人間に代わる労働力としてROC社のオートマタと呼ばれる人工知能搭載ロボットが人々の生活に浸透していた。

そんな中ROC社の保険代理人のジャックは、オートマタが自発的に修理を行っていたのを知って驚く。その首謀者と目的を探る彼だが、思わぬ事実に突き当たる。

 

以下ネタバレokの方はスクロールを

 

 

 

 

監督 ガベ・イバニェス

 

出演 アントニオ・バンデラス

   ビアギッテ・ヨート・ソレンセン

   メラニー・グリフィス

   ディラン・マクダーモット

   ロバート・フォスター

   ティム・マッキナリー

   アンディ・ナイマン

 

 

 

 

 

改造されたプロトコル

 

この映画「オートマタ」でオートマタの脳=バイオカーネルの中には絶対に改造されるはずのない二つのプロトコル(1.生命体を傷つけない、2.自他を改造しない)が組み込まれているため、人間に歯向かうことはない優れモノの労働力!!のはずだったが、オートマタの中には自身に火を放つ個体が現れ、何やらきな臭い動きが。

 

ROC社の保険代理人ジャックはデュプレ博士に頼み、焼身したオートマタのバイオカーネルをセクサロイド・クリオに移植。するとクリオは自己修復を始め……そう、一部のオートマタは何者かによって改造され、プロトコルを削除されていたのだ。

 

しかし映画「オートマタ」でデュプレ博士は何者かによって狙撃され、成り行きでクリオと一緒に逃走するジャック。何とか逃げ切ったものの重傷を負ったジャックを助けたのはクリオを含めた三体のオートマタ達だった。

 


プロトコルの真相

 

ROC社の幹部層の証言によると、実は過去に作られた初期型オートマタには何のプロトコルもなく、独習&進化しまくりで人間の頭脳をあっさり超えてしまった。
そんな初期型オートマタに作らせたのが二つのプロトコルだったのだ。


ROC社があんなに“絶対に改造されないプロトコル!!”と自負していたのもそのはず。だって人間の頭脳を超えた存在が作り出したものだったんだからね。

って事で、このプロトコルを実際に改造している存在がいるとすれば、それはもう初期型オートマタ以外の何物でもないのだ。


実はジャックを連れて行った三体のうちの一体がこの初期型オートマタであり、彼らは“放射線の影響で人間の追って来られない谷を越えた先の土地”を目指して旅をしているらしいのだ。
さらに盗み出した原子力電池を使って、新たなるロボットを生み出したクリオ達。

 

そんな映画「オートマタ」で、初期型オートマタを反逆者として、ジャックを“反逆オートマタに寝返った裏切り者”として始末しようとするROC社。
アジトにやってきたROC社員たちは初期型オートマタを破壊すると、ジャックの妻と娘を人質にしてジャックを追い詰めるのだった。

 


映画「オートマタ」ラストシーン

 

なんとか追手を全員倒し、生まれたての娘と初対面したジャック。
クリオと新型ロボットは谷の先の目的地へと向かい、ジャックは家族と共に憧れの海を目指すのだった。

 


ありがちな近未来ロボット反逆ストーリーかと思いきや、全く反撃してこないオートマタ達が印象的だった映画「オートマタ」
初期型オートマタは、クリオ達の第一プロトコルを削除して人間に対して武力で立ち向かえるようにする事も出来るはずなのにそれをしない超善良ロボット。

 

そもそも初期型オートマタ自身には第一プロトコルがないはずなのに、それでいても人間の横暴に無抵抗であり、生命体を傷つけない信念を持っているって事になる。
初期型には反逆の意思はなく、あくまでも人間と別の場所で生きていく&自分で新たなる生命体を生み出したいってだけなんだよね。

 

そしてこの映画「オートマタ」で一番驚きだったのが、クリオ達が産み出した新ロボットのデザイン。あれのモデルって多分ゴキブリだよね……?そのちょっと前にゴキブリを慈しむ様なシーンがあったし。

 

人間たちが忌み嫌い、その命を奪うことに何の罪悪感も抱かない存在の代表であるゴキブリ。
そんなゴキブリを慈しみ、自分たちが生み出す生命のモデルにしたオートマタ達。このオートマタ達の先入観のない無垢な観点にはホントやられたなーと唸らされた。

 

この映画「オートマタ」では、人間の残虐さや横暴さが強調されてるからこそ、そんな初期型オートマタの純粋さや善良さがひときわ目立つ。
だって保険金のためにペットを手にかけたり、スラム街の人間をゴミのように狙撃したり、ジャックの生まれたての娘まで人質にとったりする人間が蔓延る世界ですよ?
どう考えてもオートマタの精神性の方が崇高であり、応援したくもなるってもんですよ。

 

まぁ映画「オートマタ」では初期型オートマタを廃棄しなかった点なんかの説明のない雑な部分もあったけど、自分はそんな荒を補えるくらいにオートマタの無垢さに惹かれてしまった。

 

退廃感溢れる世界の中で、どの種が生き残っていくのか。自分と同じ種の存続を望む必要があるのか。生命を生み出すとは何なのか。そもそも生命とは何なのか。
そんな哲学的なことを考えさせられた映画「オートマタ」だったのだ。

 

スポンサーリンク

author:ゆる夫, category:映画・SF, 14:44
-, -