映画「ジャンヌ・ダルク(1999)」の感想など(ネタバレあり) | ゆる〜く映画つっこみ感想

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映画「ジャンヌ・ダルク(1999)」の感想など(ネタバレあり)

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映画「ジャンヌ・ダルク」の感想など(ネタバレあり)

 

≪あらすじ≫

百年戦争下のフランス。英国軍によって両親を目の前で失い、親戚のもとに引き取られたジャンヌ。ある日教会で神の声を聞いた彼女は、自分が神の使いであると確信する。

やがて成長したジャンヌは、シャルル王太子に認められフランス軍を指揮。彼女の存在で軍は息を吹き返し、闘いは奇跡的な勝利を収めるが...。

 

以下ネタバレokの方はスクロールを

 

 

 

 

監督 リュック・ベッソン

 

出演 ミラ・ジョボヴィッチ

   ジョン・マルコヴィッチ

   フェイ・ダナウェイ

   ダスティン・ホフマン

   ヴァンサン・カッセル

   チェッキー・カリョ

   パスカル・グレゴリー

   デズモンド・ハリントン

   ティモシー・ウェスト

 

 

 

 

徹頭徹尾メンヘラ

 

歴史的偉人ジャンヌ・ダルクの行為は神の名を依り代にした私情バリバリの復讐劇だった、という現代らしい解釈の映画「ジャンヌ・ダルク」
その解釈自体は新鮮だし、物語も後半に進むにつれジャンヌの葛藤する心情が露わになるのも面白い

 

……のだが映画「ジャンヌ・ダルク」ではいかんせん、ジャンヌが兵士達や市井の人々を引き付けた、という点に説得力がなさすぎるのが残念だった。

映画「ジャンヌ・ダルク」のジャンヌは突然現れて指揮官になるぐらいだから相当な求心力と魅力が必要だと思うのだが、ジャンヌのどこに歴戦の猛者たちを引き付けるカリスマ性があったのか疑問が残る。

 

だって映画「ジャンヌ・ダルク」を見るにつけ、ジャンヌは無鉄砲の根性論者。かつ、兵士たちに対しては脳筋スパルタ指導者という何とも付いて行けない人……。
どう見てもヒステリーなメンヘラ女臭満載で、人の上に立つ人間の器じゃないと思うんですが。

 

戦闘中に重傷を負っても「何故私は戦えないのおぉぉぉ!!!!」「いやぁああぁぁ!!戦場に行かせてえ゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!!」なーんて発狂する映画「ジャンヌ・ダルク」のジャンヌの姿には狂気しか感じられないし、悪魔でも憑いてんじゃねーのコレwww

で、やることはやっぱり脳筋で、血気盛んな切込み隊長役。

 

しかもそこまで戦闘に取りつかれた人間の癖に、トリップ癖持ちのジャンヌは戦闘中に妄想、いや神の啓示を聞いてトリップ。
仲間に呼ばれて意識を取り戻すと「勝ったの……?」と、戦況すら把握していないのだ。

ここまでくると映画「ジャンヌ・ダルク」のジャンヌは狂信者とかじゃなくて単に情緒不安定で頭の弱い妄想癖持ちの少女を周りが担ぎ上げてただけなんじゃないかと思えてしまう。

 

事実、ジャンヌがイギリス兵に対して「今撤退すれば見逃してやる!!」と宣言して、本当に立ち去ったイギリス兵たちだってジャンヌの人となりではなく、ジャンヌが神の使いだという噂が大きくなりすぎて恐れ戦いていただけなのかなと。

そう考えると、ただのメンヘラ女でも、周囲の需要に一致しちゃえばマジモンの預言者になれちゃうよ!!という捉え方もできて中々恐ろしくもあるのだ。

 

 

正論オジサン登場

 

しかし映画「ジャンヌ・ダルク」では戦いが進むにつれ、どんどんボロが出始めるジャンヌさん。
「神がお前を許しても、私が許さない!!」と、ついに神すら無視し始め、「私は後ろを見ないの!!前だけを見て突き進むのおおおぉぉぉぉ!!」と、100人程度しかいない味方から現実逃避。
極めつけは「あたしを信じないの?」の一言。いや、信じるのは神じゃないんですかねぇ……。

 

そんな明らかに言ってることとやってる事が矛盾しているジャンヌの中に現れたのが、全てを客観的に見ているもう一人のジャンヌである正論オジサン(ダスティン・ホフマン)。

この映画「ジャンヌ・ダルク」は、正論オジサンの言ってることがド直球すぎて、ホントにスッキリするww


「お前は真実を見たわけじゃない。見たいものを見ただけだ」
「神の名のもとに戦った?自分の名のもとに戦っただけだろ?」

……あぁ〜やっと言ってくれたぁ〜。この正論オジサンはもう一人のジャンヌでもあり、かつ映画「ジャンヌ・ダルク」の視聴者の代弁者でもあるのだ!!

 


映画「ジャンヌ・ダルク」ラストシーン・感想

 

あんなにジャンヌを担ぎ上げていたシャルル国王やその義母からも見捨てられたジャンヌ。
宗教裁判にかけられ改心の書類にサインをしてしまうジャンヌだったが、政略にハメられて魔女決定。火あぶりとなったのだった。

 


「戦いを始めたのは絶望と復讐心に駆られたからです。大義のために戦ってました。冷酷でした。調子に乗ってました。サーセン」
と、ジャンヌが悔い改めて終わる映画「ジャンヌ・ダルク」

 

この映画「ジャンヌ・ダルク」のジャンヌは狂気のメンヘラであるものの、現代だったら一発で「統合失調症と境界性人格障害の合併症ですねぇ〜。お薬出しておきますねぇ〜。」って言われちゃいそうな人。

 

まぁ宗教全盛期の偉人なんて多少狂ってた方が持ち上げやすいだろうし、時代背景とジャンヌのメンヘラ精神状態と周囲の期待の全てが合致して“奇跡のような預言者現る!!”ってなるのも分からなくはないね。

 

そんな七面倒くさい宗教観や精神性なんかを全て無視して観ても、この映画「ジャンヌ・ダルク」の中世バトルアクションは文句なしの迫力だし、単なるアクション映画としてみてもそここそ楽しめるんじゃないかな。
あとはやっぱりジャンヌのカリスマ性に説得力さえあれば、満足できたんだけどなぁ……。

 

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author:ゆる夫, category:映画・ファンタジー, 21:08
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